次は,ボタンを押したらダイアログボックスを表示させます。
要するにイベントの実験です。
上図のツールアイコンをクリックして下さい。
次にフォーム上の真ん中辺りで,ドラッグして設置して下さい。
よく間違えるのですが,ドラッグドロップで置くのではありません。
イベントとは「○○が起きたら」の部分です。
今回は「ボタンをクリックしたら」というイベントを作成します。
置いたボタンをダブルクリックして下さい。
するとソースウィンドウが開き,イベントが追記されます。void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender) { }これが「ボタンをクリックしたら」と言うイベント記述です。
C言語の基本ですが,このように関数が追加された場合,必ずヘッダーにも宣言を行なう必要があります。
そのヘッダ宣言を確認してみましょう。
ソースウィンドウ上で右クリックしてポップアップウィンドウを表示させて下さい。
その一番上にある「ソース/ヘッダーファイルを開く(H)」を左クリックして下さい。
すると,ヘッダーがソースウィンドウに表示されます。
void __fastcall Button1Click(TObject *Sender);
が,「ボタンをクリックしたら」イベントの宣言部分です。
自動的に記述されるソースが多いので,その全てを見極めるのが大変です。
すぐ上に行を見ると,
TButton *Button1;
と,ボタンオブジェクトの定義がありますが,これもボタンを置いた時に自動的に記述されたものでしょう。
「ボタンをクリックしたら」イベントに,「ダイアログボックスを表示する」メソッドを記述します。
メソッドとは,何かが起きたら「何かをする」の部分です。
これには,Windows APIを使うと簡単です。
MessageBox(NULL, "「表示したい文字列」", "「タイトルに表示したい文字列」", MB_OK);
のように記述する事で,ダイアログボックスが表示されます。
void __fastcall TForm1::Button1Click(TObject *Sender) { MessageBox(NULL, "Hello World!!", "", MB_OK); }のように記述して下さい。
これで,実行するとフォームにボタンが表示されます。
そしてそのボタンをクリックすると,ダイアログボックスが表示されます。