Nanashi-soft○読み物○LightWave 3D○
分散レンダリングの方法はマニュアルに詳しく載っています。
しかし,説明の仕方が非常に悪く。パソコン。ネットワークの達人である私でも読むだけでは理解出来ませんでした。
そこで,実際の手順を追って説明を行いたいと思います。
分散レンダリングを行うパソコンに,LightWaveを同じようにインストールして下さい。
マニュアルを読めば書いてありますが,プラグインなどが不足していると,おかしなレンダリングが行われてしまうそうです。
余計な手間がかかることを考えれば,同じ環境を構築しておいた方が安全です。
1. LightWaveの CDを入れて,普通にインストール開始
※CDドライブの無いパソ(サブノートとか)でも,ネットワーク経由でインストール可能です(^_^)
2. 再起動が促されますので,再起動します。
3. ドングルを挿す
ホストマシンのドングルを一旦抜いて,分散レンダリングを行うパソに挿すのです。
4. 新しいハードウェアの検出ウィザードが起動するので,次へを連打。
5. CDドライブをクリックして,もう一度インストールメニューを上げ,インストールする。
※セットアップ方法で,カスタムを選択して,「サンプルファイル」と「オンラインドキュメント」のチェックを外すとディスク容量を削減できます。
6. ドングルを元のパソコンに戻す
※分散レンダリングのノードマシンにドングルは不要です。
インストールを行う際に,絶対守らなければならない点があります。
必ず,c:\LightWaveのデフォルトの場所へ行って下さい。
これが守れないパソコンをノードマシンにする為には,また別の方法が必要になります。
まず,基本用語として,
・ホストマシン
実際にシーン作成を行ったパソコンと,とりあえず考えて下さい。
・ノードマシン
分散レンダリングを行うパソコンです。
ホストマシンの設定を始めに行います。
1. レイアウトを起動
2. 「レンダリング」-->「ネットワークレンダー」
3. 「最大 CPU数」に,その名の通りホストマシン・ノードマシン全ての CPU数を設定
将来増える事を想定して,8のままで良いでしょう。
4. 「スクリーマー初期化」ボタンをクリック
※ここでエラーが出ても構いません。無視して先へ進みましょう。
5. エクスプローラーを起動し,「コマンドディレクトリ」蘭に表示されているフォルダを右クリック
※マイコンピューターから該当するフォルダへ移動しても同じことです。
・WinXpの場合
共有設定をして下さい。共有名は「LightWave」と言うことにします。
※共有の際には,書き込み可能にしておく必要があります。
・WinVistaの場合
共有を行うユーザーに「Everyone」を追加して、アクセス許可のレベルを「共同所有者」にして下さい
そのままフォルダ名で共有されてしまいます。これを「LightWave」変更したい場合は、Programsフォルダを右クリック→プロパティ→共有→詳細な共有を開き、追加→共有名に「LightWave」と書いてOKボタン。元のフォルダ名を選択して削除ボタン
これだけではダメで、プライベートネットワークに変更する必要があります
スタート→ネットワーク→ネットワークと共有センター→右の真ん中辺りにあるカスタマイズをクリックして、プライベートにラジオボタンを移して、次へ→閉じる
すると、ネットワーク(プライベートネットワーク)と表示が変わります
6. 共有ドライブの設定
マイコンピュータを開き,ツール(T)-->ネットワークドライブの割り当てを開く
ドライブはマニュアルに合わせて「Z:」にしてみる。
フォルダは,先程作成した共有フォルダを指定する。
続いて,ホストマシン自身のノードマシン設定を行います。
そうしなければ,ホストマシンは全体の管理のみに徹します。
1. 共有を行った「LightWave」を開く
2. 「LWSN.EXE」ファイルを ALTキーを押しながらデスクトップへドラッグ&ドロップ
3. 「LWSN.EXEへのショートカット」を右クリックして,プロパティを開く
4. リンク先を以下のように変更
Z:\LWSN.exe
を
Z:\LWSN.exe -2 Z:\job1 Z:\ack1
一見複雑に見えますが,太字部分のフォルダ名が一致している点に気付けば,単にフルパスでファイルを指定しているだけだと言うことがわかります。
5. アイコンをダブルクリックして起動
「LightWave command: init.」と表示され続けば成功です。
1. 共有ドライブの設定
マイコンピュータを開き,ツール(T)-->ネットワークドライブの割り当てを開く
ドライブはマニュアルに合わせて「Z:」にしてみる。
フォルダは,ホストマシンに設定した共有フォルダを指定する。
2. フォルダを開いて,「LWSN.EXE」ファイルを ALTキーを押しながらデスクトップへドラッグ&ドロップ
3. 「LWSN.EXEへのショートカット」を右クリックして,プロパティを開く
4. リンク先を以下のように変更
Z:\LWSN.exe
を
Z:\LWSN.exe -2 Z:\job2 Z:\ack2
ホストマシンとの違いは,job・ackの後ろの数値が 2になる点です。
5. アイコンをダブルクリックして起動
「LightWave command: init.」と表示され続けば成功です。
job2がどうのこうのと言うエラーが出れば,パスが間違っています。
ack2がどうのこうのと言うエラーが出れば,ホストマシンの共有設定が書き込み可能になっていない為です。
他のノードマシンに設定する場合も同様です。
job3と ack3で設定して下さい。
要するに,jobと ackの後ろの数値が重複しないように設定していくわけです。
ポイントは,全パソコンから Z:\〜と言う名称で一致させる点です。
このフルパスが一致している事で,全ノードマシンから同じ動作が可能になるわけです。
1. レイアウトを起動
2. レンダリング-->レンダーオプションにて,RGB保存設定を行う
※アニメ保存は行えないそうです。ここは改善が必要ですね。
3. RGBファイルのパスを,Z:\で始まる場所に変更
※他のパソコンから保存を行える場所を指定するわけです。意味分かりますね?
4. その状態で保存する。
保存しないと,ネットワークレンダリングに反映されません。注意点ですね。
ようやくレンダリング開始です。もっと設定をシンプルにしようよ!
1. レイアウトを起動
2. レンダリング-->ネットワークレンダー
3. 「スクリーマー初期化」ボタンを押す
準備完了と表示されれば OKです。
4. 全ノードマシンから,先程作成したアイコンをダブルクリックして,ノードを起動
ホストマシンのノードを起動するのも忘れないように
5. もう一度「スクリーマー初期化」ボタンを押す
すると,ノード分の CPUが認識されます。足りない場合は,各ノードマシンをチェックして下さい。
6. 「リストにシーン追加」ボタンをクリックして,レンダリングを行うシーンを追加
7. 「スクリーマーレンダー」ボタンをクリックしてレンダリング開始
実はここまで書いておきながら,ホストマシン以外では正しくレンダリングされなかった(:_;)
試行錯誤を繰り返す間に,どの設定を見直せばよいのかがいくつか分かりました。
・Z:\で始まるフォルダに,モデラー・レイアウトで作成した全てのデータを保存する
当たり前ですね(^^;
・レイアウトにて,レイアウト-->オプション-->一般オプションを選択
コンテントディレクトリに Z:\で始まるフォルダを設定
・レイアウトにて,レイアウト-->オプション-->コンテントディレクトリの設定を選択
コンテントディレクトリと同じ場所を設定
これらをきちんと設定する事で,正しくレンダリングされるようになりました。
参考になれば幸いです。
上記の設定を後から行っても,既に作成してしまったシーンファイルではダメなようでした。
その場合は,lwsファイルをテキストエディタで開き
LoadObjectLayer 1 LightWave/Programs/LightWave_Support/Objects/xxx.lwo
こういうのを全て,以下のようにフルパスにする
LoadObjectLayer 1 Z:/LightWave/Programs/LightWave_Support/Objects/xxx.lwo