☆ ☆ ☆ Visual Basic 環境設定 ☆ ☆ ☆


○配布を見据えた開発環境を作る

それでは,最低限のランタイムライブラリでプログラミングを行う環境設定を行います。
その為には,コントロールをロードしてはいけません。

VB5での環境設定
1.起動時に標準プロジェクトを選択する
2.メニューのプロジェクト->参照設定を選択し,OLE Automationのチェックボックスを外す

この状態で開発すると,余計なコントロールは不要になります。
要するに,メニューから
・プロジェクト->参照設定でチェックの入っているものをクリックして,外れるものは全て外す。
・プロジェクト->コンポーネントで全てのチェックを外す。

◎VB5を使用している方へ
VB5には少なくとも5種類のランタイムライブラリが存在します。
バージョン無し,SP1,SP2,SP3,SP2(Win98デフォルト)
コンパイル時の開発環境で使用していたマイナーバージョンのランタイム以降でしか動かなくなります。
そこで,SPxにバージョンアップした人は,思い切って一度アンインストールする事をお勧めします。
バグに引っ掛かるような特殊な事はしない(コントロールを使えないので出来ない)ので,問題は無いでしょう。
そうする事により,少しでもインストールの必要性を下げる事が出来ます。

○使用しても良いコントロールの整理

原則的に,この状態で使用できるコントロールは全て使用しても大丈夫です。
ただ,私はゲーム制作に使用しているので,オフィスツールで使用されているものと見た目が同じものは使用しません(だってゲームしている時に仕事を思い出して嫌でしょ……)

私が利用しているコントロール
・フォーム 使わなくても出来るが,安定したソフトを作る為には使用した方が良い
・ピクチャボックス これも使わずにメモリに置けば良いのだが,信用ならないので使用した方が良い
・タイマー スレッドが使えないので,必須のアイテム
(・テキストボックス) 本来ゲームで文字入力は無い方が良いが,パスワード入力などでどうしても必要な時に使用する
そう,実質ピクチャボックスとタイマーしかコントロールは使用ぜずに制作しているのでした。
「それじゃVBの意味ないじゃない」と思われるかも知れませんが,それでもC言語よりは間単に作れるのです。

○プログラムの書き方について

コントロールを極力使用しない為,コントロール内にプログラム記述をする事は難しくなります。
そこで,メニューのプロジェクト->標準モジュールの追加を選び,全てのプログラムはモジュール内に記述する事をお勧めします。

次に,プログラムを開始する場所を1箇所に絞ります。
御存知のようにフォームのLoadイベントにプログラムを記述しておけば,フォームをロードした時にプログラムが実行されます。別にそれでも構わないのですが,ここは全てのプログラムはモジュール内に記述する事にします。

・メニュープロジェクト->○○のプロパティを開き,右上のスタートアップの設定をsub Mainにして下さい。
・メニュープロジェクト->標準モジュールの追加(新規作成)して下さい。
・新しく追加した標準モジュールのコードにsub Mainと記述する。

これにより,Mainサブプロシージャからプログラムがスタートします。
ちなみに 「フォーム名」.show でフォームが表示されます。